2013年8月4日日曜日

Paranoia-XPに載ってるプレイスタイルについて(Paranoia-XP翻訳)

Paranoiaに関する記事ふたつめ、これも誤解が蔓延してそうなParanoia-XPに載ってるプレイスタイルに対する解説です。国内で見る限り程度の差はあれどみんなクラシックでプレイしてると思う。Straightは難易度高そうだな。

書籍を手に入れてから読んでね!


(前略)
GMは、目的に適う場合だけ、自分の選んだスタイルをプレイ前に公開することがあります

◆Classic
以前までのバージョンで有名になったスタイルです。機関銃的スラップステック。トラブルシューターはほとんど生き延びることができません。アルファコンプレックスは官僚主義に窒息寸前で、常に崩壊の瀬戸際にいます。

「ローレルとハーディはU.S.Sエンタープライズ号で国税庁の仕事を始めた」

※(訳注)スタートレックから。つまり常に瀬戸際だけど官僚主義的な場所ということ、以下同様に勤め先にたとえてスタイルの雰囲気を伝えている。

◆Straight(またはDarkと呼ばれる)
恐怖と疑惑、権力と進歩に対する抵抗。時折訪れる体制(アルファコンプレックス)に対するギリギリで苦い勝利。

「Catch-22からやってきたヨサリアンは真実省に勤務している」

※(訳注)真実省はジョージオーウェルの1984に登場するOceaniaにある架空の省庁。ストレートスタイルはつまり小説的なディストピアをプレイにおいて再現すること。
例えば、ミッションブリーフィングが行われる場所は正確に伝えられるし、トラブルシューティングはハイリスクとはいえどハイリターンだ。もちろんそんな世界で、言葉尻を捕らえて略式処刑なんてのはありえないので、ライバルを追い落とすために謀略やらが行われたりするとかそんな感じか。

◆ZAP(やりすぎ-Excessive、狂乱-Frantic とも呼ばれる)
ポップカルチャー風のパロディー、コミック物理(cartoon physics)BB飲料缶(Bouncy Bubble Bevarage)の落下から始まるイカれた銃撃戦。アルファコンプレックスの設定は普通無視される。

「ヨセミテ・サムは大槌(sledgehammer)と核弾頭、ガラスのユニコーンを作る工場に勤めてるんだ」

※(訳注)ZAPスタイルというのはつまりはちゃめちゃということだろう、ある程度世界観を踏襲するものの、たとえば気合一発生身で大気圏突破してもOK。ピンチに際してクローンが実は1000人いたんだよ! としてもOKは言い過ぎか。後段のUV向けの説明には、開始1分で1人目のクローンは全滅し、90秒ごとに後を追っていく。「BB飲料ってなんなの?」という言葉からも戦端が開かれてしまう。命名ルールも適当。コンピューターの正気は正体不明のハイプログラマにより奪われており、アルファコンプレックスはカオスと混乱の坩堝だ。ちなみにここから他のスタイルに移るのもアリとか。

Paranoia-XP SP1からの抜粋及び翻訳です/正当な著作権者からの要望があった場合取り下げます ⇒twitter @par4n01d